研究課題/領域番号 |
18K10223
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
松本 由恵 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (00583915)
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研究分担者 |
岡田 淳子 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (40353114)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 手指衛生 / 在宅療養者 |
研究成果の概要 |
微生物検査キットは、微生物用液体輸送培地(e-Swab)を使用し、一般細菌の定量・同定培養にて菌種および菌量を確認した。医療依存度が高く日常生活自立度の低い在宅療養者の多くが、入浴介助と全身清拭の時に手指衛生を行っていた。対象者全員の両手指および環境表面から微生物が検出された。手指と同じ対象者の環境表面から検出された菌種は、おおむね一致していた。在宅で実施可能な微生物除去の方法として最も効果的なのは速乾性手指消毒薬であった。対象者とその介護者に速乾性手指消毒薬を使用した手指衛生の方法を指導し、対象者の手指衛生を強化した。その結果、対象者の手指の総菌数は減少し、環境表面の菌数も減少した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、医療依存度の高い在宅療養者の手指および環境表面の汚染の実態が明らかになった。そして、医療従事者だけでなく、医療ケアを受けている在宅療養者自身の手指衛生の強化が、医療関連感染の抑制につながる可能性があるという示唆を得ることができたところに学術的な意義がある。また、在宅で実施可能な微生物除去の方法として、速乾性手指消毒薬を使用した手指衛生が最も効果的であるというエビデンスを確立させた。速乾性手指消毒薬による手指衛生は介助者の負担も少ない。今後、在宅医療における感染制御についての指針を作成するうえで、本研究が果たした社会的意義は大きいと考える。
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