研究課題/領域番号 |
18K10311
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
森本 美智子 岡山大学, 保健学域, 教授 (50335593)
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研究分担者 |
谷本 安 独立行政法人国立病院機構(南岡山医療センター臨床研究部), 医局, 院長 (60284098)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 息切れ / QOL / 家族間コーピング / 慢性呼吸器疾患 |
研究実績の概要 |
令和4年度は、慢性呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎(IP)等)患者とその配偶者が行っている対処について、質的データから評価項目の作成へとすすめる予定であった。 患者-配偶者の二者対処としては、「相補的な二者対処」「支持的な二者対処」「代理的な二者対処」「両価的な二者対処」「回避的な二者対処」「譲歩的な二項対処」が示されている。「相補的な二者対処」は“酸素をもって出掛けることに抵抗があったが、ずっとこれがないといけないのだから仕方ないと割り切った”“家の中ばかりにいてもよくないし、一緒に出掛かける”など、夫婦で酸素を用いながら生きていく状況に対して情動を調整する対処が行われていることを示す内容であった。「代理的な二者対処」は“体調面でできないところを補ってもらったり、助けてもらう”と他方を具体的に助けたり、他方のサポートを頼っていることを示す内容であった。「支持的な二者対処」は“悪い方にばかり考えず、体力をつけることをすすめてみる”“一緒に歩いて、気分を落ち着けられるようにする”“要らないことも含めて話を聞く、話し合う”“考え込みすぎないように後押しをする”といった病気の進展や息切れといったストレスフルな状況に患者が立ち向かうために配偶者が具体的に助けたり、助言したり、関心を向けていることを示すものであった。一方で、病気をもつ患者と配偶者としての二項対処だけでなく“緊張が高まった時には話をしないようにする”といった夫婦間調整対処としての「回避的な二項対処」や「譲歩的な二項対処」“動揺しそうなことには触れない”などがあった。 本研究の慢性呼吸器疾患患者はすべて男性であり、このことが結果に影響している可能性もある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
息切れのある慢性閉塞性肺疾患患者および特発性肺疾患患者とその配偶者に対して、ジョイント・インタビューと個別インタビューを行ったが、その分析に時間を要したため。また研究代表者の健康面から時間的に研究をすすめられない状況があったため。
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今後の研究の推進方策 |
学会発表、論文化を行っていく予定である。
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