研究課題/領域番号 |
18K10403
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
高島 えり子 順天堂大学, 医療看護学部, 講師 (10431735)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 更年期女性 / 更年期症状 / 睡眠 / 包括的アプローチ / 認知行動療法 / セルフケア |
研究実績の概要 |
【目的】「更年期女性の睡眠を促進する包括的な健康プログラム」の開発とその効果を検証することである。 【実施状況】包括的アプローチを用いたプログラムについて、インタビューデータ(一部)から定性的分析を行った。プログラム後の変化として、ヘルスリテラシーの向上、認知の変化によるストレスへの影響、QOL改善の変化が見られた。【ヘルスリテラシー力の向上】については、プログラムを受けたことにより、「これまでの日常生活をふりかえる」、「さらに情報を得ようと調べる」といった変化により、「自分なりの対処を選択」、「意識して行動する」といった変化が見られた。【認知の変化によるストレスへの影響】については「必ずしも自分の思うようにはならない」といった抑えられない負の感情や、「今のままの自分でいい」といった負担感の回避を表出しつつも、「精神的な安定への変化」に気づいていた。【QOL改善の変化】については、睡眠や更年期症状への対処によって症状の軽減が実感できたことにより、「自己肯定感」が得られ、「自分の時間を大事にしたい」といった期待が生じていた。包括的アプローチを用いたプログラムによる有用性について、「行動を変えるきっかけになる」、「数値で確認する楽しみ」、「同僚と情報を共有する」、「家族と睡眠について共有する」「誰かに背中を押してもらいたかった」で役に立ったという結果が得られた。健康行動に関心を持っても、全ての女性が積極的に対処しているとは限らず、今回の健康プログラムの内容は、参加した対象者のニーズに沿っていたと言える。このプロセスにおいて、女性が個人で睡眠や症状に対処することに加えて、周囲や看護職との直接的な関わりを持ちながら健康行動を強化していったと考えられ、知識提供以外に個別に面接する一定の時間を設けたことは有用であったと言える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
対象者の選定に苦慮した。インタビューデータの分析途中にあり、すべてのインタビューデータ定性分析には至っていないため。
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今後の研究の推進方策 |
1.介入データの分析 2.分析結果をまとめ、今後広く発展させられるようなマッチングプラットファームのアイデアを設定していく。
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