研究課題/領域番号 |
18K10522
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 福井医療大学 |
研究代表者 |
北川 敦子 福井医療大学, 保健医療学部, 教授 (80343185)
|
研究分担者 |
佐久間 淳 京都工芸繊維大学, 繊維学系, 教授 (60274180)
佐伯 壮一 名城大学, 理工学部, 教授 (50335767)
中谷 壽男 金沢大学, 保健学系, 研究協力員 (60198124)
古川 大介 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教 (80774760)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | スキンテア / 高齢者 / 皮膚耐性 / 保湿剤 / 脆弱な皮膚 / スキンケア / 保湿 / 皮膚生理 / 皮膚破壊挙動 / シミュレーション / 真皮層血流 / 日光暴露 / 皮膚脆弱性 / 客観的指標 / 高齢者皮膚 / 真皮血流量 / 皮膚弾性 |
研究成果の概要 |
高齢者の脆弱な皮膚の耐性を明らかにし、さらに保湿剤が皮膚耐性を高めるかを検討した。 結果は、皮膚の調査で皮膚弾力性の低下と微小循環血流量の低下がスキンテア発生に影響していることが考えられた。さらに脆弱な皮膚をもつ高齢者を対象に保湿剤の有無で皮膚特性の変化を調査した。保湿剤を4週間、2回/日、毎日塗布した群は、介入後、角質および真皮水分量が介入なしと比べて有意に上昇した。真皮エコー像などその他の項目では有意な差がみられなかった。4週間で粘弾性には数値として現れなかったが、皮膚の保湿性が高まるということは皮膚の粘弾性も同時に高まることが推測され、保湿剤が皮膚耐性を高めることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで欧米人で保湿剤の効果についての報告はあったが、日本人での調査はあまり見られなかった。脆弱な皮膚には保湿剤が有効とは言われているが、今回の調査では、4週間でまず角質および真皮水分量が上昇することが明らかになった。保湿剤の塗布期間を延長すると皮膚の水分量が増えることで皮膚がしなやかになり、粘弾性なども高くなることも推察される。今回の介入期間が短かったため、数値として粘弾性や皮膚構造への影響などは有意な差が得られなかったが、皮膚耐性を高めるためのエビデンスのある看護ケアを実施するには有意義な結果であると考える。
|