研究課題/領域番号 |
18K10632
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 九州看護福祉大学 |
研究代表者 |
福本 久美子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (40465787)
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研究分担者 |
茶屋道 拓哉 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 准教授 (10412785)
福田 久美子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 助教 (70870872)
坂口 里美 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 助教 (50435161)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 熊本地震 / 健康 / ソーシャルキャピタル / 生活の再建 / くらしの再建 / 前向きな気持ちにさせた事柄 / 地域外の支援 / 地域 / 高齢者 |
研究成果の概要 |
研究目的は、熊本地震後の高齢者の健康とソーシャルキャピタル(以下[SC])の醸成のあり方を提言することである。一次(質的)と二次(量的)調査の結果、一次では、地震前からの地縁的なSCによって人命救助、交流の場や神社等が復興したこと、地域外からの支援と交流が復興に役立ったことなどであった。二次(被災5年半後)結果から、SCは生活の再建に役立つ一方、マイナスの傾向があり、外部からの支援はプラス傾向であった。未だ生活の再建ができていない人も存在した。今後は、地縁的なSCとともに地域のエリアを越えたボランティア的な自主的な仕組みを取り入れるなど、地域の健康とSCのあり方を検討し模索する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、熊本地震から2年後(質研究)と5年半後(量研究)に健康とSCに関する調査を行った。この結果、生活の再建にとってSCの役割はプラスとマイナスの側面があったこと、地域外の支援がプラスに働く傾向があることなどが明らかになった。また、地域に存在している神社やお城、祭り等が復興のシンボルとなり、前向きな気持ちにさせ、新たなSCの醸成にとって必要な要素であることが示唆された。本研究は被災地の一部が対象であり、限界もある。しかしながら、今後の災害研究への新たな視点と追跡研究の必要性が求められた。災害復興過程で、SCのプラスの側面を強調するだけでなく負の側面も踏まえ、支援する必要性が示唆された。
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