研究課題/領域番号 |
18K10655
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
山内 典子 東京女子医科大学, 看護学部, 臨床講師 (10517436)
|
研究分担者 |
田中 美恵子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (10171802)
小泉 雅子 東京女子医科大学, 看護学部, 准教授 (20727606)
安田 妙子 東京女子医科大学, 看護学部, 臨床講師 (50382429)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | せん妄 / ケア / 看護 / 経験 / 現象学 / 高齢患者 / 患者 / 看護師 / せん妄患者 / 実践プログラム |
研究成果の概要 |
本研究では、せん妄の患者と看護師がどのような経験をし、両者のあいだでどのようにケアが成り立つのかを明らかにするために、せん妄患者5名と看護師16名に対し、ケアの場面を参加観察し、補足的に非構造化インタビューを行った。分析はベナーの解釈学的現象学の手法を参考にした。 両者のあいだの事象は《“今、ここ”の苦しみへの閉じ込め》《“今、ここ”の充実と解放》《知覚と行為の土台》の3つのコアテーマとこれらに属する15のテーマから成り立っていた。看護師が患者とともに“今、ここ”の欲求や欲望を満たし「確かさ」をつくること、自身と患者の状態、感覚、感情を互いに映しあっているものとして理解することが重要である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
せん妄患者の安寧は、疾患の回復とともに、その時々の状況や看護からも影響を受けていることは確かである。しかしながら、看護師は、自分が行ったケアが患者の安寧にどのように関わり、あるいは関わらなかったのかについてよくわからずにいる。本研究では、現象学的アプローチを用いて、看護の場面において、普段は自覚されることないレベルの意識や身体の動きにまで遡って、ケアがどのように成り立つのかについて、その一部を明らかにした。これまで主流としてきた医学モデルに基づくせん妄のアセスメントやケアとは異なる独自の視点から、患者を安寧へと導くケアの知見と示唆を得たと考える。
|