研究課題/領域番号 |
18K10672
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中前 敦雄 広島大学, 病院(医), 准教授 (60444684)
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研究分担者 |
安達 伸生 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (30294383)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 膝 / 前十字靭帯 / スポーツ復帰 / リハビリテーション / 生体力学 / 3次元動作解析 / 多施設共同研究 / 半月板損傷 / 関節軟骨損傷 / 膝前十字靱帯(ACL) / 再断裂 / 靭帯再建 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、膝の前十字靱帯(以下ACL)再建術後に再断裂や機能不全を生じさせる様々な危険因子を解明することである。解剖学的な危険因子は、脛骨外側プラトーの形状および下肢外反アライメントであった。ACL再建後においてもpivot shift現象が残存する膝関節機能不全の危険因子は、女性であること、術前の膝前方不安定性の患健側差が大きいこと、術前の大きなpivot shift gradeであった。ACL再建後の患者立脚型評価の低値と強く関連する内側および外側半月板損傷や、膝の各コンパートメントの関節軟骨損傷を合併する関連因子についても、多施設共同研究にて複数解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ACL損傷では多くの例で手術が必要となり、靱帯再建術後はスポーツ復帰まで9~12カ月を要する。そのためACL損傷はスポーツ外傷において最も大きな問題の1つである。さらにACL損傷に関する問題を大きくしているのは、ACL再建術を行ってもスポーツ復帰後に再断裂や機能不全が少なからず見られる点である。本研究では、ACL再建術後に再断裂や機能不全を生じさせる複数の危険因子を解明した。この研究成果は、どのような術後症例に重点的な対応が必要なのかの指標となり、初めてのACL損傷(初回ACL損傷)よりも明らかに頻度の高い「再建靭帯の再断裂・機能不全」や「反対側ACL断裂」の予防に寄与することが期待される。
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