研究課題/領域番号 |
18K10708
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
松井 淑恵 豊橋技術科学大学, エレクトロニクス先端融合研究所, 教授 (10510034)
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研究分担者 |
入野 俊夫 和歌山大学, システム工学部, 教授 (20346331)
長谷川 純 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 准教授 (20290554)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 模擬難聴 / 老人性難聴 / 音声明瞭度 / 環境音 / 非言語情報 / 音声 / 聴覚 / 加齢 / 知覚 / 単語了解度 / 認知負荷 / 難聴 / 教育 / シミュレーション |
研究成果の概要 |
難聴者の聞こえの理解促進のため、模擬難聴システムの完成と提供を目指した。言語聴覚士の養成課程で試行と評価を実施したところ、非言語音声に対する老人性難聴の影響も無視できないとする意見を得た。ここから、言語音声に対する影響に加えて、環境音や非言語音声に対する評価も研究対象とした。 実験の結果、模擬難聴処理をした音声の明瞭度は、雑音やSNRの条件によっては実際の高齢者と差がみられた。車輌通過音は模擬難聴処理によって危険度が低く、より遠く知覚された。警告音声は残響が長いと緊急性が高く評価されるという特性が模擬高齢者では現れなかった。老人性難聴がさまざまな非言語音の知覚を変える可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言語音の明瞭度を予測するシステムはさまざまなものが存在するが、非言語音の評価を自動的に行えるシステムは存在しない。さらにそれらの評価が難聴状態によってどのように変化するか、についての知見も積み上がりつつあるところである。本研究プロジェクトは、模擬難聴システムを難聴状態における音の聞こえを調査するためのプラットフォームとするための基礎的な検討をし、その精度と限界を明らかにした。また、コロナウイルス感染状況によって進捗が滞ったものの、言語聴覚士の養成課程や、言語聴覚士の職場における実用ツールとしての可能性を探る、という点で、社会における難聴の理解を促進するための基礎を築いた。
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