研究課題/領域番号 |
18K10793
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
山口 眞紀 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30271315)
|
研究分担者 |
竹森 重 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20179675)
山内 秀樹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60220224)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 外眼筋 / サテライト細胞 / 収縮 / 移植 |
研究成果の概要 |
外眼筋では固視微動として知られるように、視覚機能を保ちかつ外界情報を網膜の中心窩でとらえるために、常に神経刺激をうけ収縮し、眼球を動かし続けているという特徴を持っている。力学的伸展を与えた骨格筋からの抽出液は単離サテライト細胞の増殖に影響を与えなかったが、能動的収縮刺激を与えた骨格筋からの抽出液は単離サテライト細胞の増殖を促進したことから、経神経的な収縮刺激がサテライト細胞を活性化する因子の放出を骨格筋細胞またはサテライト細胞に促し、自己分泌または傍分泌的に常に新しい筋線維を再生する刺激を与えていることが外眼筋の萎縮耐性の起源である可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
経神経的収縮刺激を与えた骨格筋からの抽出液が単離サテライト細胞の増殖を促進したことから、経神経的な収縮刺激が筋のサテライト細胞を活性化する因子の放出を骨格筋細胞またはサテライト細胞に促し、自己分泌または傍分泌的に常に新しい筋線維を再生する刺激を与えていることが萎縮耐性の起源ではないかと示唆された。このことはリハビリテーション戦略において、受動的伸展よりも中枢神経を介した経神経的な刺激がサテライト細胞の数と活性を維持する効果があることの科学的基盤となる。また、経神経的な刺激が自己分泌または傍分泌性に起こることは、収縮負荷を与えた筋から有効成分を精製することで治療への応用の道も示すこととなる。
|