研究課題/領域番号 |
18K10795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 (2021) 日本福祉大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
伊藤 猛雄 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (70159888)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 内皮依存性膜過分極因子(EDHF) / 動脈グラフト / 異常低血流 / 内膜肥厚 / 血管内皮機能 / 内皮由来弛緩因子(EDNO) / 一酸化窒素(nitric oxide, NO) / Ca2+活性化K+チャネル / 異常血流 / 血管内皮機能障害 / 一酸化窒素(EDNO) / 内皮依存性膜過分極因子 / 一酸化窒素 / Ca活性化K+チャネル / 内皮由来膜過分極因子 / 自家静脈グラフト / 自家動脈グラフト / 血管内膜肥厚 |
研究成果の概要 |
冠動脈バイパス術において、静脈グラフトと比較して動脈グラフトは良好な開存率を示すが、その詳細なメカニズムは不明である。 本研究では、異常低血流条件下での動脈グラフトのリモデリングに対する外科手術の影響を検討するための新規ウサギ総頸動脈グラフトモデルを開発し、動脈グラフトの内皮由来血管弛緩因子(EDNO)および内皮由来過分極因子(EDHF)の機能変化と内膜肥厚の関係を検討した。結論として、異常低血流下の動脈グラフトは、異常低血流下の静脈グラフトとは異なり、EDNOとEDHFの両因子の機能を保持することにより内膜肥厚を最小に調節している可能性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
冠動脈、脳動脈や末梢動脈の虚血性疾患において、血流改善のため採取された動脈や静脈を使用したバイパス術がしばしば施行される。この手術では、術後の内膜肥厚による血管閉塞が問題となる。血管内皮細胞はシェアストレス刺激などにより、内皮由来血管弛緩因子(EDNO)や内皮由来過分極因子(EDHF)などの血管弛緩因子を合成・遊離することにより血管の内膜肥厚や狭小化を抑制する。本研究は、低血流環境下において、静脈グラフトに比較して動脈グラフトがより多くのEDNOとEDHFを合成・遊離することにより内膜肥厚を抑制している可能性を明らかにした。
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