研究課題/領域番号 |
18K10797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
笹井 宣昌 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (20454762)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨格筋 / 肥大 / 萎縮 / レジスタンス・トレーニング / 機械刺激 / 効果持続性 / メモリー機能 / 肥大・萎縮予防 |
研究成果の概要 |
骨格筋を十分に鍛えると、運動中止により肥大筋が萎縮したあとの運動再開において、加速的に再肥大する。この運動履歴が筋に記憶されているかのような現象は「筋メモリー」として経験的に知られている。一方、モデル動物の確立やメカニズム解明は十分でない。そこで本課題では、その「加速的な再肥大」を再現するのモデルを確立した。トレーニング(トレ)による筋肥大、その後のトレ中止による肥大効果の消失、再トレによる加速的な再肥大を捉えられた。また細胞培養の実験系で、肥大に続く萎縮を再現した。これらにより関連するメカニズム解明のための準備が整った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋メモリーの研究は、比較的に新しくメカニズム解明は十分でない。解明に必要な動物モデルも少ない。惹起した肥大を消失させたうえで再肥大させる手順が、先行する多くの筋肥大・萎縮実験とは異なる。今回、マウスでモデルを確立したことで、細胞・分子レベルのメカニズム解明の準備が整った。 ヒト筋メモリーの残存を、経験的に少なくとも十年程度は想定する。このメカニズム解明が進むことで、筋肥大・萎縮予防のための運動の解釈やプログラムが大幅に更新する可能性がある。より長期スパンでとらえる必要がある。また加齢による萎縮、成長期の運動、アスリートのリハビリテーションなど、さまざまに波及することが予想される。
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