研究課題/領域番号 |
18K10820
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 熊本県立大学 |
研究代表者 |
松本 直幸 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (00252726)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 中強度運動 / 認知的干渉 / 選択的注意 / 作業記憶 / 足踏み / しりとり / 二重課題運動 / 反応時間 / 反応抑制 / 短期記憶 / 前頭前野 / 光イメージング / 視覚探索 / ストループ干渉 / 注意 / 有酸素性運動 / 精神作業 / BDNF / 高脂肪食 |
研究成果の概要 |
継続的身体活動が、気分の改善や様々な認知作業の成績向上に寄与することが多くの研究によって示唆されている。しかしながら、単発的運動の効果やそれを修飾する栄養環境については、統一的見解が得られていない。本研究では、自転車エルゴメータを用いた短時間中強度運動がどのようなタイプの認知作業の成績に影響するか、複数の課題を用いて検討した。その結果、d2課題の解答数増加、フランカー課題での認知的干渉量の減少、およびストループ課題の不一致試行での反応時間短縮が認められた。一方で、2-back課題の正解数や回答反応時間に有意な変化は観察されなかった。今後、栄養環境との相互作用について検証を進める必要がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常生活の中に身体活動を取り入れることを推奨するにあたって、その効果を具体的に示すことが重要と考え、本研究では、短時間中強度の運動がその後に実施する様々な認知作業のパフォーマンスにどのように影響するかについて検証した。その結果、妨害刺激に影響されず適切な情報を取捨選択し意思決定を行うなど、選択注意力の向上や認知的干渉の低減に事前の運動が役立つことが示唆された。一方、短期的記憶(作業記憶)を逐次的に素早く更新する能力については運動の影響が認められなかった。運動がどのような認知作業の効率を上げることに資するのか、今後の継続的研究が必要である。
|