研究課題/領域番号 |
18K10859
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
後藤 貴浩 国士舘大学, 文学部, 教授 (20289622)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 少年サッカークラブ / 新自由主義 / 生活論 / 定常化 / サッカー指導者 / サッカーピラミッド / サッカーコーチ / 指導者 / 共同性 / 競争 / 搾取 / 現場主義 / 生活 / ノンエリート / スポーツ人材 / 地域定着 / 生活実践 |
研究成果の概要 |
少年サッカークラブの運営や指導に携わりながら生活する人びとに焦点をあて、クラブ運営実践の論理について検討した。激しい競争を伴うサッカー界のピラミッド構造の中で存続していくためには、他のクラブとの差異化が求められる。しかし、少年サッカークラブの運営では「拡大」の論理ではなく、クラブ内外の活動を通した複数の「共同的な関係性」を確保することが重要であり、地域的な相互作用を生み出すことで安定的・持続的な経営が可能になることが分かった。個別具体的な活動を通して構築される多層的で緩やかな「共同的な関係」によるクラブ運営の定常化は、新たな「クラブ文化」の想像をもたらす可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、サッカー指導者たちが、「共同性によるクラブの定常化」を図ることで、新自由主義的な大きな流れに回収されない世界を創り上げていることを明らかにした点にある。彼らは、スポーツ特有の「競争」という生活条件のなかに自らを没入させることでサッカーとともに生きる世界を実感し、現場で得た知識と経験をもとに多様な活動を主体的に維持させていた。新自由主義的社会における「抵抗」のあり方のひとつを示したという学術的意義と同時に、複数の事例分析を提示することで、現場の指導者たちが参照可能な知見を提供できたことに社会的意義がある。
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