研究課題/領域番号 |
18K10932
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 上武大学 |
研究代表者 |
竹内 成生 上武大学, ビジネス情報学部, 教授 (10329162)
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研究分担者 |
井田 博史 上武大学, ビジネス情報学部, 教授 (20392194)
関口 浩文 上武大学, ビジネス情報学部, 教授 (20392201)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 網膜電図 / 経頭蓋磁気刺激 / うつ / 事象関連電位 / 抑うつ / 抑鬱 / 網膜電位 / 経頭蓋刺激 / 抑鬱状態 / TMS-EEG |
研究成果の概要 |
本研究では,健常者を対象に網膜 (末梢) での応答とその後処理 (中枢) に関する検討をおこなった。研究1の結果,抑うつ状態ではコントラスト刺激に対する網膜の応答性は非優位眼で低下することが示唆された。この結果をうけ,研究2-4では優位眼/非優位眼ごとにコントラスト判断時の事象関連電位,TMSによる検討を行った。その結果,抑うつが高い参加者ほど,非優位眼でエラー関連陰性電位の潜時は短かくなった。一方,行動指標,事象関連電位に優位眼と非優位眼に差は無かった。一次視覚野へのTMSによって,抑うつ状態との関係は消失した。非優位眼は抑うつ状態下での判断行動の維持/調整に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって,抑うつ状態の高い者ほど非優位眼の網膜の応答性が低いことが示唆された。また,非優位眼は抑うつ状態下での判断行動の維持/調整に関与している可能性が示唆された。これまで大うつ病をはじめとした抑うつ状態をともなう精神疾患患者でのエラー関連陰性電位の検討では,結果の一貫性に乏しいことが指摘されている。本研究の学術的意義としては,上記の問題について,優位眼と非優位眼ごとに事象関連電位を評価する必要性が示唆される。また片眼ごとの特徴と機能差の解明が期待される。社会的意義としては,非優位眼の網膜の応答性を抑うつ状態の指標とすることで,大うつ病の早期発見や寛解の目安としての利用が期待される。
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