研究課題/領域番号 |
18K10991
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 京都光華女子大学 (2021-2022) 奈良女子大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
森本 恵子 京都光華女子大学, 健康科学部, 教授 (30220081)
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研究分担者 |
鷹股 亮 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (00264755)
内田 有希 奈良女子大学, 生活環境科学系, 助教 (50634002)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | エストロゲン / 月経周期 / 閉経・肥満モデルラット / 脂質摂取量 / 脂肪嗜好性 / 口腔内脂肪酸感受性 / 消化管ペプチド / 社会的心理ストレス / 脂肪酸受容体 / 性差 / 閉経モデルラット / 若年女性 / 女性ホルモン / コレシストキニン / 摂食 / 慢性社会的心理ストレス / 高脂肪食 |
研究成果の概要 |
若年女性では口腔内脂肪酸感受性は月経周期依存性の変化を示し、脂質摂取量への影響が示唆された。しかし、血漿エストラジオール・プロゲステロン濃度とオレイン酸感受性や脂質摂取量との間に相関関係はなかった。一方、中高年女性では、閉経により口腔内脂肪酸感受性は低下し、BMIや体脂肪率の増加に影響を及ぼす可能性が示された。 また、閉経・高脂肪食誘発性肥満モデルラットにおいてエストラジオール補充は摂食調節作用を持つ消化管ペプチドに影響を与え、高脂肪食の摂食を抑制する可能性が示唆された。また、エストラジオール補充は慢性社会的心理ストレス下で生じる摂食抑制を防止し、体重減少を緩和すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
女性における閉経後肥満や月経前症候群に伴う体重増加など、女性ホルモンは体重調節に密接に関与するものの、そのメカニズムについては未だ不明な点が多かった。本研究では、女性および動物モデルにて、女性ホルモン、主にエストロゲンが口腔内脂肪酸感受性や消化管ペプチドに影響を与え脂質摂取量を調節するとの新たな知見を得ており、女性のエネルギー摂取調節機構の一端を解明する基礎データとして学術的意義があると言える。加えて、本研究成果は女性ホルモンの変動を伴う女性のライフステージや月経周期を見据えた脂肪摂取量の在り方に示唆を与える基礎データとして社会的有用性が高いと考えている。
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