研究課題/領域番号 |
18K11000
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 (2020-2021) 北里大学 (2019) 大阪大学 (2018) |
研究代表者 |
金澤 成行 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 研究員 (50506243)
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研究分担者 |
峯岸 芳樹 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (10467566)
冨田 興一 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (90423178)
馬込 卓弥 大阪大学, 医学系研究科, 招へい准教授 (20769731)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 線維芽細胞 / クロロゲン酸 / 皮膚再生 / 酸化ストレス |
研究成果の概要 |
本研究はクロロゲン酸による皮膚再生の効果を明らかにすることを目的とする。まずは、クロロゲン酸を添加した群と非添加群(コントロール)に分け、24時間後の細胞数を比較した。クロロゲン酸はコントロール群と比べて、有意に線維芽細胞の増殖を認めた。そして、線維芽細胞をクロロゲン酸10μM刺激後、細胞増殖シグナルであるERK1/2やAktの活性化の状態を解析したところ、クロロゲン酸の刺激でAktの活性化を確認することができた。さらには、線維芽細胞に過酸化水素でのストレスを与えたうえで、クロロゲン酸10μM で30分刺激した。クロロゲン酸は細胞死シグナルの代表であるJNKのリン酸化を抑制することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では、糖尿病や高齢者が大幅に増加し、糖尿病性皮膚潰瘍、高齢者の褥瘡や皮膚剥離などの皮膚障害の発生率が急増し、慢性炎症の酸化ストレスによる皮膚の細胞死のため治癒が困難となっている。また、ヒト皮膚は日常的な紫外線による活性酸素の発生により皮膚がんの誘因にもなる。しかしながら、このような酸化ストレスに対する皮膚の防御機構は明らかになっていない。 本研究により、クロロゲン酸が、ヒト線維芽細胞の酸化ストレスを抑制し、細胞死を抑制することがわかった。これらの結果は、糖尿病や熱傷、放射線などの強いストレス下における創傷治癒を促進させる治療薬、紫外線の皮膚がん予防薬などの創薬につながる。
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