研究課題/領域番号 |
18K11066
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
藤井 元 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (90321877)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 栄養関連がん / 高栄養摂取 / 非自己-遺伝類似影響 / エピジェネティクス / 腸内細菌 / 非自己-遺伝類似影響 / エピゲジェネティックス / 腸内細菌叢 / エピジェネティックス / 非自己-遺伝類似的影響 / エピジェネティック変化 |
研究成果の概要 |
Minマウスは家族性大腸腺腫症患者と同じ遺伝子変異を有した疾患モデル動物で12週程度から腸内に多くのポリープを形成し、消化管腫瘍を発症する事が知られている。そこで対照群では通期通常飼料にて飼育を継続実施する一方、実験群では、(1)前妊娠期から、(2)妊娠期以降に、それぞれ高栄養飼料(高脂肪飼料、または高糖分飼料)を与えた。双方出生後は通常飼料とし、高栄養摂取の影響を純粋に親世代の前妊娠期及び妊娠確認期以降のみとし、生後13週以降に腸管ポリープ発生検討を行ったところ、(1)、(2)で高栄養飼料を与えた個体で有意、もしくは傾向として腸管に発生するポリープ数が多かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
“You are what you ate”という有名な一文に示されている様に、生物としての個体はその個体が飲み、食べたものから出来上がっている。ただ同時に出生時点での胎児の身体は自ら食したものでなく、親世代が摂取した栄養成分から構成されている。これまでは個体が自らで摂取した食物/栄養の観点からの研究が殆どであった。しかし本研究では親世代での栄養環境が世代を隔て次世代の疾病易罹患性に影響を及ぼしうる、という独創的結果を得られた。食環境など環境要因が個人でなく、あたかも遺伝の様に次世代にまで影響を残しうる事を示し、環境要因が次世代の疾病や健康という未来にまで大きく関わることを示した意義は大きい。
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