研究課題
基盤研究(C)
この研究の目的は、肢体不自由のアスリートを対象に、総エネルギー消費量(TEE)と基礎代謝量(BMR)から身体活動レベル(PAL)を推定することと、BMRと体組成との関連を明らかにすることである。TEEは二重標識水法を用いて推定し、BMRは呼気ガス分析によって結果を得た。この結果とBMRからPALを推定した。さらに、二重エネルギーX線吸収測定法を用いて体組成を評価しBMRとの関連を検討した。その結果、特に脊髄損傷アスリートの場合は、損傷高位や麻痺の完全性が筋肉量や体組成に影響することがBMRの推定に影響すること、またPALは健常のアスリートと同程度である可能性が高いことが示された。
アスリートは非アスリートよりもエネルギー消費量が多く、健常者より肢体不自由者の方がエネルギー消費量が少ない。では肢体不自由のパラアスリートではどのように考えれば良いかがこれまで不明であった。本研究ではパラアスリートの基礎代謝量は体重・除脂肪量に起因して健常者より少ないが、身体活動レベルは健常のアスリートと同程度である可能性が示された。本成果はパラアスリートだけでなく運動習慣のない肢体不自由者でも身体活動量の増加によりエネルギー消費量を増やすことができることを示しており、健康づくりの一助となると期待される。
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