研究課題/領域番号 |
18K11124
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鈴木 浩明 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (40344890)
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研究分担者 |
深津 佳世子 (佐々木) 共立女子大学, 家政学部, 教授 (70338903)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 血中microRNA / 食品 / 分岐鎖アミノ酸 / 大豆タンパク / 骨格筋 / インスリン抵抗性 / 抑うつ / microRNA / ランダム化比較試験 / 玄米 / 機能性食品 |
研究成果の概要 |
この研究は、血中microRNA (miRNA)の変化が、食品の機能性のマーカーとなりうるかを目的とした。1つ目は、玄米食と白米食を比較したランダム化比較試験(RCT)で、176種類のmiRNAのうち、4つのmiRNAで玄米群と白米群間に発現の差が認められた。2つ目は、BCAA補充と大豆タンパク補充を比較したRCTで、768種類中16種類のmiRNAで変化が認められ、2種類は、両群で反対に動いていた。2つの試験で変化の認められたmiRNAの一部は、miRNAの発現の変化と代謝状態の変化に相関が認められた。以上から、血中miRNAの変化は、食品の機能性のサロゲートマーカーになると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血中microRNA (miRNA) の変化は、がん患者でも認められ、特定のがんをターゲットとしたmiRNAのパネルも発売されている。今回の研究成果により、血中miRNAの変化が食品によってもたらされる代謝状態の変化の一部を反映していることが示された。これまでは、動物実験や細胞を用いた実験で機能を推定していたが、これらによって示された効果が、必ずしもヒトに投与した場合に再現できないことも多く、血清miRNAによるliquid biopsyは、食品の機能性のみならず、薬品などの機能性を評価するのにも有用であると考えられた。
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