研究課題/領域番号 |
18K11138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
蕪木 智子 大東文化大学, スポーツ健康科学部, 教授 (40339479)
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研究分担者 |
日野 るみ 大東文化大学, スポーツ健康科学部, 教授 (60451770)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 肥満 / 糖鎖 / シアル酸 / N-アセチルノイラミン酸 / 肥満モデルマウス / st6gal1 / 精巣上体脂肪 / インテグリンβ1 / 脂肪細胞 / 3T3-L1細胞 / 3T3-L1 / 糖転移酵素 / St6gal1 / α2,6シアル酸 / Integrin beta-1 |
研究成果の概要 |
本研究では、肥満で起こる脂肪細胞の機能異常に、特定のタンパクにおけるシアル酸量低下が関与していることを見出した。シアル酸は、細胞のアンテナとなる糖鎖の端にある糖として、免疫をコントロールする一方、ガンや疾病の発症等にも関与することが知られる成分である。シアル酸の経口投与は、肥満マウスの体重、内臓脂肪量、血総コレステロール等を有意に抑制したが、これら効果は、シアル酸の有する抗酸化能を介した可能性が高いことが示された。今後、肥満に関連する糖尿病、動脈硬化などの疾患の治療を考える上で、生体および天然食品に含まれ安全性の高い成分としてシアル酸を標的にした新たな治療法の開発が期待された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満では、脂肪細胞の機能変化が糖尿病や高血圧などの疾患を引き起こす因子となることが知られている。本研究では、糖鎖成分であるシアル酸の低下が、脂肪細胞の機能変化と関与することが発見され、さらにシアル酸の経口摂取が、肥満の抑制効果を有することも確認された。シアル酸は、生体成分であるとともに、母乳や様々な食品に含まれる安全性が高い成分である。よって、シアル酸を活用した肥満予防や肥満関連疾患の新たな予防・治療法の開発に貢献すると考えている。
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