研究課題/領域番号 |
18K11215
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60040:計算機システム関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
沼 昌宏 神戸大学, 工学研究科, 教授 (60188787)
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研究分担者 |
黒木 修隆 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (90273763)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 論理診断 / 論理再合成 / 設計変更 / 設計誤り / ZDD / VLSI設計技術 / ECO / スペアセル / SATソルバ / BDD / LSI設計技術 |
研究成果の概要 |
論理診断手法に関して,修正箇所の集合である組合せ箇所をZDD(ゼロサプレス型二分決定グラフ)によってコンパクトに表現するとともに,平均化EPI群の更新に基づいて初期組合せ箇所数を大幅に削減することで,大規模回路に対して発生する高多重度ECOに対応可能とする手法を提案・実現した。さらに,ECO対応LSI設計手法においては,再構成可能(RECON)セルをスペアセルとして予め埋め込むだけでなく,ECO発生前の初期回路にも活用することで,ECO発生後の論理再合成におけるセル割当ての自由度を高めた。以上の提案手法をもとに,柔軟性の高い論理診断・再合成システムを構築し,ECOコストの大幅な削減を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
論理回路の素子単位での修正を可能とする論理診断手法は他に例をみない。さらに,メモリ制約の問題を解決するべく,集合の効率的な表現に適したZDDでコンパクトに表現された組合せ箇所を効率よく絞り込むとともに,平均化EPI群の更新に基づいて初期組合せ箇所数を大幅に削減することを可能とした。本手法に基づいて再構成可能なRECONセルをスペアセルとしてのみならず,初期回路の実現にも活用した論理再合成手法を考案することで,ECO対応の柔軟性向上を実現した点で独創的である。本研究の成果により,設計変更発生時の設計期間とコストを大きく削減することが可能となり,実用的価値の点でも非常に意義深い。
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