研究課題/領域番号 |
18K11217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60040:計算機システム関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
福士 将 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (50345659)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ネットワーク・オン・チップ / 耐故障ルーティング / ネットワークオンチップ |
研究成果の概要 |
高並列・高性能なプロセッサシステムを実現するには,システム内に含まれる故障要素を迂回しながらパケット通信を行う耐故障ルーティングが不可欠となる.本研究では,通信機能の縮退を可能にするルータの構成方式を解明し,通信機能が非対称なルーティングの実現方法を確立することを目的に研究を遂行した.その結果,各ルータの通信機能が非対称な新たな3つのアプローチに基づく耐故障ルーティング法を開発し,通信遅延や通信容量を大きく改善可能なことを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,通信機能が非対称な耐故障ルーティングの実現方法と必要なルータの構成を解明したことである.従来の耐故障ルーティングの研究では,故障要素を迂回することが常識であったが,本研究では,通信機能の縮退を許可することで,通信機能単位の故障の考慮や故障要素の通過を可能にしている.これは,耐故障ルーティング法の設計において,迂回とは異なる新たな選択肢を提示するものである.また,本成果により,従来の通信性能を大きく上回るルーティングの実現可能性が示され,並列プロセッサシステムの高性能化・大規模化に貢献するものと期待される.
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