研究課題/領域番号 |
18K11303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
栃窪 孝也 日本大学, 生産工学部, 教授 (60440038)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 秘密分散 / アクセス構造 / 鍵管理 / 秘密分散法 / しきい値法 / 情報セキュリティ |
研究成果の概要 |
本研究では、(k, n)しきい値法に基づき分散情報を取得していた従来の一般アクセス構造を実現する秘密分散法を階層型秘密分散法に基づき分散情報を取得するように改良して管理者が保持する分散情報の数、および、分散情報を求める際に利用する秘密分散法の回数を削減可能な手法を提案した。提案手法では、分散情報を本来の使い方とは異なり、管理者ではなく管理者のグループ(属性)に対応させることで、安全性と効率を両立している。また、秘密分散法を画像に応用した視覚復号型秘密分散法のシェア画像にアクセス構造の階層構造の概念を拡張してシェア画像にも情報を埋め込むことが可能な拡張視覚復号型秘密分散法を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
秘密分散法とは、暗号で利用する鍵などの秘密情報の安全な保管で利用され、情報の盗難対策と紛失対策の両方に有効な情報化社会においてニーズの高い技術である。暗号技術を利用する機器やシステムにおいて、その安全性を保つためには暗号化・復号で利用する鍵の安全な管理が不可欠であり、鍵の管理が必要な機器やシステムすべてが秘密分散の適用範囲であるといえる。本研究で得られた成果により、実社会においてニーズの高いアクセス構造を従来の手法よりも効率よく実現可能となり、暗号化・復号で利用する鍵の管理が必要な機器やシステムへの秘密分散法のさらなる実用化に大きく貢献できる。
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