研究課題/領域番号 |
18K11381
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
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研究機関 | 湘南工科大学 |
研究代表者 |
斉藤 隆 湘南工科大学, 工学部, 教授 (90633636)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 音声合成 / 読み聞かせ / 韻律データベース |
研究成果の概要 |
音声合成の物語読み聞かせへの応用を目指し、実際の発話に基づく基礎的な検討を進めた。日本の昔話8話を6名が読み聞かせスタイルで朗読した音声から、読み聞かせ音声のデータベースを構築した。フリーの音声分析ツール上で、基本的な音声区分から、アクセント句、イベント層、人物層等の物語構造まで、読み聞かせ音声に関する階層的な情報を可視化できるようにした。読み聞かせスタイルの全般的な韻律特徴を、話者の共通性・固有性も考慮しつつ、ニュートラルなスタイルと対比することで明らかにした。さらに、物語の展開における様々な状況変化をイベントと定義し、各イベントでの話者間共通にみられる韻律的なパターンの存在を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で取り上げたような、発話戦略の分析を目的とした音声データベースの構築は、先行研究は少ないものの、音声合成の高度化には意義深いものと考えられる。研究目的に即したデータベース構築のメリットを活かして、ここで取り上げた音声イベントのような、発話戦略に関する様々な知見の獲得が期待できる。また得られた知見をもとにした音声合成が実現すれば、応用面での期待も大きい。例えば、コミュニケーションロボットと組み合わせた、子供向けの教育・娯楽用の対話システムとしての活用である。こういった環境での音声合成はとりわけ、親しみやすさや表現力が重要であり、本研究の成果はそういった場面での音声合成への応用につながる。
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