研究課題/領域番号 |
18K11422
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61030:知能情報学関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
佐々木 稔 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 准教授 (60344834)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 語義曖昧性解消 / 機械学習 / グラフニューラルネットワーク / 半教師あり学習 / 自然言語処理 / グラフベース手法 / 意味解析 / 半教師あり深層学習 |
研究成果の概要 |
本研究は半教師ありディープラーニングを用いて対象単語前後の単語からなる特徴ベクトルと用例文間の関係を表すグラフ埋め込みベクトルによる高精度な語義曖昧性解消システムの開発を行った。システムの有効性を評価した結果、開発したシステムは既存の日本語半教師あり語義曖昧性解消システムと比較して、語義識別の精度が1.73%向上した。また、英語の評価データであるSENSEVAL-2 English Lexical Taskデータを使用して語義曖昧性解消実験を行った結果、最高精度が得られた従来手法と比較して精度が3%向上した。これらの結果より開発システムが語義曖昧性解消に有効であることを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
語義曖昧性解消において、「語義曖昧性解消をシンプルな半教師ありディープラーニングを使ったモデルで構築できないか」「少量の語義付き用例文を利用して語義の特徴を捉えたディープラーニングモデルを構築できないか」という2つの課題を解決する効果的な手法を確立することができた。 本研究の成果から得られる学術的な意義は、語義付き例文が少量のみ存在する場合でも従来手法では捉えられなかった効果的な文脈情報の取得や用例文間の意味的な関係の取得が可能となったことである。この成果により、用例文を大量に追加して効果的な識別モデルの学習が可能なことや用例文を大量に提供可能な国語辞典の編纂が可能となるなどの社会的意義がある。
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