研究課題/領域番号 |
18K11507
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
松川 睦 日本大学, 医学部, 准教授 (90318436)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 感性脳科学 / 感性形成機構 / 個体差形成 / ストレス反応 / ストレス緩和 / 梨状葉皮質 |
研究成果の概要 |
先天的な反応が生後の経験によって改変される際に生じる選択的かつ直接的な脳内抑制システムについて解明することを目的とし、匂い-ストレス反応を指標として嗅球内の糸球体の活性化に伴うストレス関連神経活動の発生機序をより詳細に解析した。 嗅球内では、多くの匂い物質に対する反応糸球体が鏡像関係に存在しているが、これらの反応細胞の両者共に活性化されることがストレス反応の誘発に重要であることが示された。さらに、これらのストレス反応を抑制するための直接的かつ選択的な抑制システムは嗅球内ではなく、一次嗅覚野である梨状葉皮質内にある可能性が高いことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物の持つ先天的な反応が経験によって改変される際の選択的な脳内抑制システムを解明することは、感性における個体差の形成過程を明らかにするための重要な知見をもたらすと思われる。これらの結果を総合的に解析することが、ヒト個々人において感性の相違を生じる重要な要因を解明するために有用であると考えられ、ヒトそれぞれ個別の刺激に対する意図的なリセットや反応抑制などが可能となり、各個人における生活の質(Quality of Life (QOL))の向上にも影響を与えるものと期待される。
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