研究課題/領域番号 |
18K11514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | ものつくり大学 (2022) 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 (2018-2021) |
研究代表者 |
石本 祐一 ものつくり大学, 技能工芸学部, 准教授 (50409786)
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研究分担者 |
榎本 美香 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (10454141)
寺岡 丈博 拓殖大学, 工学部, 准教授 (30617329)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 自発発話 / 日常会話 / 基本周波数 / 韻律 / 談話機能 / 個人差 / 話者交替 / 発話末予測 / 次話者選択 / 発話単位 / 非対面環境 / 音響特徴量 / 統語情報 |
研究実績の概要 |
2022年度も新規データ収録が困難な状態であったため、既存自発会話コーパスの分析と整備を行なった。 自発発話の分析として、『日本語日常会話コーパス』(Corpus of Everyday Japanese Conversation; CEJC)を基に、日常会話音声の基本周波数の多様性を観察するために、発話の性質(談話行為)と発話の平均基本周波数との関係を調べた。談話行為情報としてはCEJCに収録されている談話行為タグ(レベル1:基本的な談話機能に関わる情報)を利用した。結果として、相手の発話に対するフィードバックとしての肯定発話は他の発話よりも基本周波数が低くなる傾向が見られた。また、同じ話者であっても会話相手(会話場面)によって全体的に基本周波数の高さが変わる傾向があり、日常会話音声の韻律の自然さには会話場面による強い影響がある可能性が示唆された。 また、『千葉大学3人会話コーパス』(Chiba3Party)においてデータの追加を目的として、Chiba3Party制作者の千葉大学伝康晴教授と連携して未公開データの整備を進めた。転記への発話単位境界の付与を行い、音声と転記情報との対応の自動処理の仕組みを開発して一部のデータに対して適応した。さらに、国立国語研究所で現在開発しているコーパスに対し、個人情報除去のための音声マスキング処理を行なった。これらのコーパス整備技術は本研究課題で今後収録する新規データの整備へとつながるものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍により、分析対象データとして新たに加える予定であった非対面環境の自発会話の収録および整備を実施することが困難な状況が続いていたため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナの影響の緩和により音声データ収録および整備が実施できるようになるため、進捗の遅れを取り戻すべく当初計画に則り研究課題を進める。
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