研究課題/領域番号 |
18K11617
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
中村 高志 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (60538057)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 安定同位体 / 地下水 / 山体地下水 / カトマンズ盆地 / 甲府盆地 / 年代測定 / 山体 / 地下水流動モデル / 同位体 |
研究成果の概要 |
本研究では、ネパール・カトマンズ盆地と甲府盆地を比較対象地域に選定して、山体地下水の広域流動の特性を水文学と水質学の観点で把握することを目的とし、両盆地における地下水の水素と酸素安定同位体の観測に基づく地下水流動の把握を実施した。同位体データの解析の結果、カトマンズ盆地における深井戸の地下水は主に雨季にもたらされる雨の涵養によるものと考えられた。カトマンズ盆地では北西部で特異的に低い同位体比値が観測される地域があり、甲府盆地においては西部において低い同位体比値が観測され、その他水質成分を含めた解析の結果、近隣の山体からの地下水涵養があるものと結論付けられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、異なる2地域の盆地において地下水の涵養と流動について把握し、限られた地域ではあるが、山地部で涵養した地下水が平地部へ流動していることを同位体観測により明らかにした。深層地下水の窒素汚染が課題となっているカトマンズ盆地においては、山地から供給されると考えられた地下水については、良質な水質であることが確認されたことから、水問題を抱える地域において良質な水源として重要な地下水流動プロセスであるといえ、この情報は現地水道公社とも共有済みである。
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