研究課題/領域番号 |
18K11622
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
柳 由貴子 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (20412819)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 土壌有機物 / アルミニウム / 腐植物質 / 生分解 / 腐植酸 / Alー腐植複合体 / 安定性 / 土壌生息菌 / 抗酸化作用 / 複合体形成 / 構造特性 / 腐植 / 酵素 / 土着微生物 / 安定化 / 複合体 / 酵素活性 / ATP / 有機物 / 土壌 / 炭素蓄積 |
研究成果の概要 |
本研究では、陸域最大の炭素プールとしてはたらく土壌の炭素蓄積能の寄与因子の一つであるアルミニウムー腐植複合体(Al-HS)の安定性をより土壌に近い固体担体培養系で評価し、その安定化メカニズムとして考えられるAl-HSによる微生物活性ならびに分解酵素活性の抑制作用の関与を明らかにすることを目的として研究をおこなった。その結果、固体担体培養系においてもHS分解菌や土壌微生物の作用に対してAlとの複合体形成によりHSは安定化することが示された。ただし、微生物活性や酵素活性はAl-HSの存在により抑制されなかったことからこれらの安定化メカニズムへの関与は低いと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でえられる成果は、これまでブラックボックスであったアルミニウムー腐植複合体による土壌有機物安定化メカニズムを解明する重要な情報となり、土壌の炭素蓄積能や炭素循環の理解のみならず地球温暖化に対する緩和オプションの策定に対しても新しい知見を付与することとなる。同時に、環境配慮型農業の実践に対しても炭素蓄積能に配慮した農業資材の作出などにおいて利用可能であり、今後の当該分野における発展に貢献できると期待される。
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