研究課題/領域番号 |
18K11630
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 総合地球環境学研究所 |
研究代表者 |
申 基チョル 総合地球環境学研究所, 研究基盤国際センター, 准教授 (50569283)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 環境標準試料 / 多元素同位体 / 同位体データベース / 同位体比測定 / 極微量分析 / 安定同位体 / ストロンチウム / 標準物質 / マグネシウム / 亜鉛 / 多元素安定同位体 / 同位体標準試料 |
研究成果の概要 |
本研究では環境標準試料について試料分解法及び元素分離法の検討、精密同位体比測定法の検討、安定同位体比のデータベース作成を行った。Mg(δ26Mg)、Zn(δ66Zn)、Sr(87Sr/86Sr)同位体比測定とこれらをまとめたデータベース作成した。 試料分解法の検討では有機物に有効な低温灰化装置のコンタミネーションの可能性が高いことが分かって、微量試料の場合にはクリーンルームで行われるきれいなテフロン容器を使った濃酸による分解が有効であることが分かった。特にZnとMgの測定値の不安定性は測定条件を設定する際に干渉イオンの生成を抑えることで安定した測定値を得ることができるようになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で作成された様々な環境標準試料を用いた多元素安定同位体のデータベースは多くの研究者が必要性は考えても実際実行できていなかった研究である。国際的な基準になる同位体標準物質の普及が限られた状況で、このような既存の標準試料を用いたデータベースの作成は多くの場面で有効活用できると期待される。シンポジウムや国際学会などで発表をしているこのデータベースは他の研究者が同位体分析を行う際に参考値として扱い、今後の新しい元素の測定を含めてさらなる更新を重ねていく計画である。これらの研究をもとにして、今後多元素同位体のデータベースに関する研究が発展することを期待している。
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