研究課題/領域番号 |
18K11638
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
金尾 梨絵 名古屋大学, 環境医学研究所, 助教 (30542287)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | DNA損傷トレランス / PCNA / 翻訳後修飾 / ユビキチン化 / DNA損傷 / DNA損傷応答 |
研究成果の概要 |
DNAに損傷が生じるとDNA複製が阻害される。DNA損傷トレランスはDNA複製阻害を回避するメカニズムで複数の経路があると考えられている。DNA損傷トレランスの制御にはPCNAの翻訳後修飾が重要である。本研究では、ホモ3量体であるPCNAの複数のモノマーが翻訳後修飾を受ける、マルチ翻訳後修飾で制御されるDNA損傷トレランス機構について解析を行った。PCNAのマルチ翻訳後修飾が生存に要求されるDNA損傷剤を用いて、PCNAの翻訳後修飾と同経路で機能する因子を探索、同定し解析した。本研究によりPCNAの翻訳後修飾で制御されるDNA損傷トレランスに関わる新たな因子を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNA損傷トレランスはDNAに損傷が生じても複製を継続させる、生物にとって重要なメカニズムである。一方で、DNA損傷によりDNA複製を阻害するタイプの抗がん剤に対しては耐性になるメカニズムである。ヒト細胞のDNA損傷トレランスはPCNAの翻訳後修飾で制御されるが、不明な点も多い。本研究では1つのPCNAホモ3量体上のマルチ翻訳後修飾で制御されるDNA損傷トレランスに着目し、解析を行った。その結果、新たなDNA損傷トレランス因子を見出し、これはDNA損傷トレランス研究の発展に貢献するものである。また、DNA損傷タイプの抗がん剤耐性の新たな知見につながるものである。
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