研究課題/領域番号 |
18K11657
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63030:化学物質影響関連
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研究機関 | 熊本県立大学 (2020-2022) 昭和薬科大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
阿南 弥寿美 熊本県立大学, 環境共生学部, 准教授 (40403860)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | セレン / 水銀 / 食餌由来 / 体内蓄積 / ラット / 食事由来 / 体内分布 / セレノメチオニン / 亜セレン酸 / LC-ICP-MS / セレン化合物 / 化学形態分析 |
研究成果の概要 |
本研究課題はヒトが食品から摂取する水銀とセレンの相互作用を解析することを目的し、水銀を高蓄積した食用魚類をラットに与え、セレンの同時摂取が水銀蓄積に与える影響を検討した。魚粉末を摂取したラットでは体内の水銀濃度が増加するが、セレノメチオニンを同時摂取すると増加が抑制される傾向が見られ、無機セレン化合物である亜セレン酸同時摂取では増加する傾向が見られた。一方でセレン摂取量を低下させた状態では水銀の蓄積が減少したことから、水銀の体内蓄積には同時に摂取するセレン量や、摂取するセレンの化学形態によって異なる影響を及ぼすことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然界に存在する水銀は海産の大型魚類に高濃度に蓄積することから、我々は日常の食事を通じて水銀を摂取している。本研究の結果により、食餌由来で摂取した水銀の体内蓄積や生体影響は、必須ミネラルの1つであるセレンの同時摂取によって変わることが明らかとなった。従って、日常的な水銀摂取のリスクを評価するには、水銀の摂取量から評価するのみではなく、セレンなど他の摂取成分の関与を考慮する必要性が示唆された。
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