研究課題/領域番号 |
18K11662
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63030:化学物質影響関連
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研究機関 | 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 |
研究代表者 |
永吉 晴奈 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 衛生化学部, 主幹研究員 (70516757)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 塩素化多環芳香族炭化水素 / GC-MS/MS / 一斉分析 / DNA損傷性 / 塩素化PAHs / 食品 / DNA損傷 / LC-MS/MS / 食品汚染 / ハロゲン化PAH / 代謝 / 次世代シーケンサー |
研究成果の概要 |
本研究は、塩素化PAHsのヒトへの曝露量評価とDNA損傷性に着目してヒトリスクに関する基礎的な知見を得ることを目的とした。 塩素化PAHのうち食品含有量が多いと考えられる1-クロロピレンの代謝物が親化合物より強く酵母に対する毒性を発揮した。そこで2種類の評価法でDNA損傷性を評価したところumu試験において変異原性の可能性が示唆された。 また、曝露量評価を行うために食品中塩素化PAHs測定法の検討を行った。食品分析に適用可能な感度を持つPAHs16種類および塩素化PAHs9種類の同時分析系を確立したが、分析対象とした畜水産食品からの効果的なPAHs分析前処理法を確立できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Cl-PAHsによる環境汚染については大気、水道水、ごみ焼却灰、底質、粒子状物質などの媒体において報告がある。しかしながら、ヒトへの主要な曝露源である食事については全く調査されていない。さらにその毒性についてはほとんどわからないのが実情である。本研究の一つの成果として1-ClPyr代謝物が親化合物よりも毒性が強い即ち他のPAHsと同様代謝を受けることで毒性を発揮すること、つまり塩分の高い食品の調理において強いリスクを持つ物質が生じる可能性があることを明らかにした。
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