研究課題/領域番号 |
18K11694
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
魏 永芬 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 准教授 (00467218)
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研究分担者 |
李 富生 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 教授 (10332686)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | セシウムの固定 / 産業廃棄物添加材 / 吸着実験 / ネピアグラス / ゼオライト / 汚染森林域 / ポット実験 / バイオ炭 / 産業廃棄物吸着材 / 植生 / 移行 / 流出 / 室内栽培実験 / セシウム / 森林土壌 / 廃棄物 / 天然吸着材 / 吸着 / pH / ポット栽培実験 / 水 |
研究成果の概要 |
福島第一原子力発電所事故で放出された放射性物質による環境汚染がもたらした。福島県地域の70%以上が森林であるため,汚染問題の解決はより一層難しくなった。セシウム137は半減期が長いほか,降雨や食物連鎖により、森林系外や樹木への移行を介する汚染問題の長期化も懸念される。 本研究は、室内吸着実験・ネピアグラスポット栽培実験を通して、森林土壌ー植生系における異なる産業廃棄物吸着資材によるセシウムの植生と森林土壌ー植生系からの浸出水への移行抑制効果を検討した。結果としては,炭化汚泥,ココナッツ殻バイオ炭,下水汚泥焼却灰のいずれも抑制効果があり、特にココナッツ殻バイオ炭の効果は顕著であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バイオ炭は保温性、保水性、通気性に優れ、土壌改良材として古くから使用されているが、バイオ炭によるセシウムの汚染土壌からの移行抑制効果に関する研究事例はほとんどなかった。そのため,本研究で得られた結果は,バイオ炭の応用普及・拡大に資するのみでなく、バイオ炭の新たな価値の創出にも繋がる。また、産業廃棄物バイオ炭の添加により、セシウムの汚染森林土壌から植生、及び土壌浸出水への移行が抑制されることによって,降雨や食物連鎖により、懸念されているセシウムの森林系外や樹木への移行をした二次汚染または汚染長期化のリスクが減らされ、森林域のセシウム汚染問題の早期解決に寄与する。
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