研究課題/領域番号 |
18K11726
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64040:自然共生システム関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
倉田 健悟 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 准教授 (40325246)
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研究分担者 |
南 憲吏 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 助教 (50793915)
伊達 勇介 米子工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (80505537)
藤井 貴敏 米子工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (40649216)
須崎 萌実 米子工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (40782074)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Estuarine Ecosystem / Seaweed / Gracilariaceae / Benthic community / 汽水域生態系 / 海藻類 / オゴノリ類 / 底生生物 / 中海 / 現存量 / 自然再生 / 生態系サービス / 紅藻類 / 汽水湖 / 底生生物群集 / 光量子束密度 / オゴノリ / 藻体色 / 生長量 / 循環型社会 / 海藻 / アサリ / 汽水域 / 資源 / 循環 |
研究成果の概要 |
中海の沿岸帯には主にオゴノリ類から成る藻場が広がっている。オゴノリ類は初夏から増え始めて秋には枯死した藻体が浅い場所に集積する様子が観察される。湖底に堆積したオゴノリ類はアサリなどの底生生物を斃死させると言われている。近年、海藻類を刈り取って肥料にする取り組みが再開された。しかし、海藻類の刈り取りが無脊椎動物群集に及ぼす影響は明らかでない。本研究は中海において海藻類の存在と無脊椎動物群集の関係を明らかにすることを目的に行った。海藻群落の生物群集の種数は堆積物の生物群集より大きい傾向が見られ、多様度指数も高かったことから、中海の浅い水域では海藻類は底生生物の重要な生息場であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2002年に自然再生推進法が施行され、失われた自然を回復させる取り組みが日本各地で行われている。中海では高度経済成長期より前まで、沿岸に生育する海藻類を刈り取り、陸上で肥料として利用されていた。しかし、化学肥料の普及、水質の悪化、干拓淡水化事業の進行などを背景に、海藻類の刈り取りは次第に行われなくなった。近年、自然再生事業として海藻類の刈り取りが再び行われるようになったが、適切な時期や量などの知見を得るためには、海藻類に関わる生物群集の評価が必要である。本研究により、海藻類と砂泥堆積物を生息場所とする生物群集は異なることが示され、今後、海藻類の刈り取りの影響をさらに詳しく調べる必要がある。
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