研究課題/領域番号 |
18K11775
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
栗原 浩英 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (30195557)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 同志 / 共産党 / ベトナム / 中国 / 党・国家関係 / 兄弟 |
研究成果の概要 |
中越両国指導者間の個人的な友人関係を基盤としていた「同志・兄弟」関係は,当事者の死去によって1970年代後半に終焉を迎えたが,1991年の両国関係正常化以降,両国間の歴史的な友好関係を象徴する語として首脳間で再び言及されるようになり,特に2013年の習近平指導部成立以降,この語の援用により両国間の一体性強化を図ろうとする中国側と,そこから距離を置こうとするベトナム側の姿勢の差が顕著になってきている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベトナムと中国の関係は,両国間で対立や衝突が発生すると注目されるが,それ以外の平時の関係はあまり注目されることがないといってよい。学術研究も個別のトピックに特化したものが多く,両国関係を長期的な視点に立って考察した研究も1960年代以降皆無である。本研究は「同志・兄弟」という語に着目して,比較的長期にわたる両国関係を分析した結果,平時にみえるような時期であっても,両国間で絶えず駆け引きが続いていることを明らかにしえた点で意義があった。その中で,ベトナムが中国との対立を避けながらも,巧妙な戦術で中国から距離を保っている点は,日本の対中外交にとっても示唆に富むものであるといえよう。
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