研究課題/領域番号 |
18K11801
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 帯広畜産大学 (2022) 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター (2018-2021) |
研究代表者 |
川村 健介 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (90523746)
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研究分担者 |
小林 慎太郎 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 社会科学領域, 主任研究員 (10508550)
浅井 英利 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 生産環境・畜産領域, 主任研究員 (30599064)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 精米品質 / 画像診断 / ラオス / 市場価格 / 産業連関分析 |
研究成果の概要 |
本研究課題では,近年の技術進歩が著しい画像診断技術を活用して,国内市場で販売されている精米の形質(サイズ,整粒割合,色など)を網羅的に定量化し,ラオス全域の消費者アンケート調査によって市場価値の現況(潜在的市場価値とその農家所得への波及)を明らかにする。 精米サンプル1,368点のデータセット(市場価格,形質情報,タンパク質)を使用した精米の外観形質と市場価格の関係を分析した結果,市場価格に影響する形質情報のうち,精米の「整粒割合」と「円形度」,「長さ」の寄与が大きく,またその傾向は地域によって異なり,特に都市部で精米の外観形質(見た目の良し悪し)が市場価格へ強い影響力を示す傾向にあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くのコメ品種を有するラオスでは,これまで代表的な品種の遺伝解析や農家の品種選択に向けた栽培関連形質の同定に関する研究が行われてきた。本課題でラオス全域から形質情報を網羅的に定量化することで,遺伝解析の表現型解析に求められるデータベースが揃うことになり,今後の優良品種の選抜も飛躍的に促進することが期待される。 また,形質情報の定量化は,現在のラオスのコメの品質を定量的に把握することにもつながり,国際的な品質基準に照らしたラオスのコメ輸出可能性を検討することも可能となる。これにより,ラオスのコメの輸出が世界のコメ市場やラオス経済に与える波及的な影響も推計することができるようになると期待される。
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