研究課題/領域番号 |
18K11852
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
金光 淳 京都産業大学, 現代社会学部, 教授 (60414075)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 現代アート / 社会ネットワーク分析 / 芸術社会学 / アレゴリー効果 / 異化効果 / アート・フェスティバル / 認知ネットワーク分析 / 観光社会学 / 瀬戸内国際芸術祭 / Instagram解析 / 写真論 / アートツーリズム / 連想ネットワーク分析 / インスタグラム解析 / 異化作用 |
研究成果の概要 |
本研究は、瀬戸内芸術祭の訪問者に関する現地アンケート調査に基づいて、現代アート作品が本来備えている「異化効果」=「日常性に疑問を投げかけ、感情的同化ではなく日常性を批判的に観察させる効果」を中心に、芸術祭の訪問者がどのようにアート作品を評価するか、アート作品の訪問者に与えるアレゴリー効果を明らかにした。1)産業廃棄物の経験のある豊島調査では、窪地上の公園(コロガル公園)が多くの訪問者に産業廃棄問題を連想させた。また2)ハンセン病施設の島、大島での調査において、島の訪問前と訪問後に連想ネットワークを採取した結果から、ハンセン病問題理解の広がりと深化といった認知構造変化を確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コロナ禍によってアート・フェスティバルの中止が相次ぎ、アーチストの活動が制限され、アート活動が停滞せざるを得ない昨今で、現代アートは大きな役割を果たしうる。つまり社会問題を可視化し、閉塞した社会に風穴を開けたり、新しい日常にむけての価値観の構造転換をもたらしうる。この研究はそのような現代アート作品の効果を実証的に示すことでその可能性を示した。
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