研究課題/領域番号 |
18K11879
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
本田 量久 東海大学, 観光学部, 教授 (90409540)
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研究分担者 |
藤田 玲子 成蹊大学, 経営学部, 教授 (90366930)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 越境的多文化ネットワーク / トランスナショナル・ネットワーク / 社会関係資本 / 地域活性化 / 観光まちづくり / インバウンド観光振興 / 日本観光プロモーション / VFRツーリズム / 越境的な多文化ネットワーク / 橋渡し型社会関係資本 / 多文化ネットワーク |
研究成果の概要 |
本研究は、R.パットナムの社会関係資本論、E.カッツとP.F.ラザースフェルドの「コミュニケーションの二段階の流れ」論、R.フロリダの創造都市論などの議論を踏まえて、越境的多文化ネットワークとその機能(ネットワーク拡大機能、情報伝達機能など)を考察した。糸魚川ネットワークと越境的多文化ネットワークの協働的な実践を事例とし、(1)地域活性化やインバウンド観光振興に向けた実践とその有効性とともに、(2)糸魚川出身の文人・相馬御風や実業家・谷村繁雄を媒介とした、造園家・中根金作、彫刻家・澤田政廣、建築家・村野藤吾によるハイブリッドな文化空間(翡翠園・玉翡園・谷村美術館)の構築過程を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、新たな文化的価値を創出するまちづくりの社会的条件を問い、地域ネットワークと越境的多文化ネットワークによる協働的な実践とその効果を考察する。社会的・文化的・経済的な流動性が高まる今日、人口減少や高齢化に直面する地域コミュニティだけで自己完結的にまちづくりを推進しても、その効果は限定的であろう。糸魚川の地域ネットワークは、スイス人トランスナショナル・ネットワークや領域横断的な文化人ネットワークとの協働的な実践を通じて創造的なまちづくりを推進してきた。本研究は、社会学的に越境的多文化ネットワークの機能を考察し、文化的なまちづくりとその有効性を明らかにする点で学術的・実践的意義がある。
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