研究課題/領域番号 |
18K11977
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
|
研究機関 | 兵庫医療大学 |
研究代表者 |
石崎 真紀子 兵庫医療大学, 薬学部, 研究員 (20623979)
|
研究分担者 |
前田 初男 兵庫医療大学, 薬学部, 教授 (00229311)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 服薬環境 / 光源 / ユニバーサルデザイン / 錠剤の色彩 / 識別性 / 高齢者 / 照明 / 錠剤色 / 色変化 / カラーユニバーサルデザイン / 光源色 / 処方薬 / LED / 薬剤の色彩類似性 / 服薬ミス |
研究成果の概要 |
本研究は、日本の識別性の低い錠剤が光源色の違いによって異なる色に見え、正しく服薬できない危険性に着眼したものである。本研究により、色温度の低い温白色、電球色、白熱電球、自然光の日没や日の出など、赤みを感じる色の光源下では、薬の色相に関わらず、一様に識別性が低下する可能性が明確となった。一方で、自然光では、全波長が均等に分布した日中の光や、照明では昼光色や昼白色下では高明度、低彩度の錠剤であっても比較的正しく色を識別できることが明らかになった。 さらに、日本に多い高明度低彩度の暖色系では、黄赤とピンク、黄赤と黄など光源によって混同するなど、様々な条件下で混同する色を明らかにすることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今は、インテリアデザインの面からリラックス効果を上げるために、電球色など温かみが感じられる照明が増えつつある。しかし、精神的に効果があるとされるこのような色温度の低い照明は、時に日本の錠剤色の見えを変化させる危険性を含んでいることは見逃せない。 また、薬局と自宅、居室の種類、時刻の変化でも光源の色は変化している。これら光源色の変化が高明度、低彩度の錠剤に与える色の変化を知ることで、より安全安心な服薬環境を提案できる。 特に、加齢により色覚が変化し、黄や青への感度が低下する高齢患者の服薬アドヒアランスの向上のために、本研究の知見をもとに服薬環境の光源について注意喚起することが重要と思われる。
|