研究課題/領域番号 |
18K12012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
西崎 友規子 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 准教授 (60705945)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | マルチタスク / 自動車運転 / 認知資源 / 個人差 / 認知資源容量 / 認知工学 |
研究成果の概要 |
マルチタスク遂行が余儀なくされる自動車運転において、適切な運転支援法の構築に貢献する知見創出を目指し、マルチタスク遂行と認知資源の配分や社会性情報処理、その意図的な制御の可能性を明らかにした。実験の結果、若年者のマルチタスク成績はOSPANで測定する認知資源容量と関連しない、高齢者は運転中の二次課題の負荷によってパフォーマンス低下する傾向にあるが、一部の高齢者は運転が改善されることが示された。さらに、自動運転車の指示に対する受容に個人差があり、社会性情報処理が影響することが示された。また、2つの課題への注意配分は主観的には困難であるが、実際のパフォーマンスは指示通り変動できる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、実験心理学の手法を用いて、自動車の運転者支援システム開発に寄与する基礎的な知見を提供した点で意義深い。特に、運転の自動化が進む中で、車内での運転者の行動が多様化し、マルチタスクが増加することが予想される。本研究で明らかになった高齢者のマルチタスク遂行の特徴、自動運転車からの指示に対する個人差、および複数の課題への注意配分の制御可能性に関する知見は、個々の運転者の特性に応じた運転支援方法の設計に有用な指針を提供する。これにより、より安全で効果的な運転支援システムの開発が期待される。
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