研究課題/領域番号 |
18K12027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
岡本 博之 金沢大学, 保健学系, 准教授 (20272982)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | X線 / 放射光 / 位相イメージング / 屈折像 / 散乱像 / 散乱異方性 / 繊維状物質 / 分解能評価 / X線位相イメージング |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、次世代の医療用X線イメージング法として期待されている位相コントラスト法について、より実用的な手法を開発することであった。繊細な光学素子を用いず、単スリットと高分解能CCDカメラのみの単純な光学系から成る装置を作製した。そして、従来の位相イメージング法と同様に吸収像、屈折像、散乱像を得ることができた。加えて、繊維質の存在や繊維性の強さも検出できることを確認した。精密な調整が不要な装置であるにも関わらず、様々な位相情報を取得できる有用な装置であることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、次世代のX線イメージング法として期待されている位相コントラスト法の開発が進んでいる。しかしそれらの手法の多くは精密な調整が必要な光学素子を用いているため、様々な環境下にある医療や産業の現場において使用するには至っていない。本研究ではその問題を解決するため、繊細な光学素子を使用せずとも位相像を得ることが可能な装置を提案したことに意義がある。今後、更なる改良を加えることで低吸収物体のイメージングを必要とする、医療を始め、食品、農業など、広い分野へ応用可能になると考える。
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