研究課題/領域番号 |
18K12061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
柳瀬 雄輝 広島大学, 医系科学研究科(薬), 准教授 (40452586)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | バイオセンサ / 表面プラズモン共鳴 / インピーダンス / 慢性蕁麻疹 / 血液凝固 / 補体 / マスト細胞 / 好塩基球 / インピーダンスセンサ / 血管透過性亢進 / 血管透過性評価 / SPRイメージングセンサ |
研究成果の概要 |
表面プラズモン共鳴イメージング(SPRI)センサと、インピーダンス(IMP)センサを組み合わせることで、従来法では不可能であった時間的、二次元空間的分解能を持った細胞間結合状態を解析する装置を開発した。また、IMPセンサ上に血管内の環境を模擬した、in vitro血管透過性評価法を開発した。それを利用して、慢性蕁麻疹の増悪因子を加えると、いくつかの組み合わせで血管内皮細胞上に組織因子(TF)が高発現し、血漿存在下で強い血管透過性亢進が起こることを示した。さらに、単球、血管内皮細胞と血漿成分の共存在下で、単球が発現するTFも血管透過性の亢進に寄与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、インピーダンスセンサ等のバイオセンサを利用して血管内外起きるイベントをin vitro検出できることが明らかとなった。さらにその手法を利用して、センサ上に複雑な血管内外の環境を再現し、慢性蕁麻疹が起こる仕組みの一端を明らかにすることに成功した。本技術は、難治性慢性蕁麻疹の詳細な発症機序の解明と、新しい治療法の確立・治療薬の開発につながるものと期待する。
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