研究課題/領域番号 |
18K12068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
原口 裕次 東京女子医科大学, 医学部, 特任准教授 (80272251)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 迅速立体組織作製 / 細胞間接着 / プレート遠心機 / 遠心力制御 / 藻類共培養 / 組織移植 / ヒト心筋組織 / 温調機能 / 立体心筋組織 / 遠心 / 配向性付与 / 迅速組織作製 |
研究成果の概要 |
温調機能付きプレート遠心機のプレートにかかる遠心力を最適に制御することで、遠心力を強めても組織障害等を起こすことなく、細胞を播種後最短30分で立体組織を作製できることが分かった。またヒトiPS細胞由来心筋細胞を用い作製した立体組織は遠心後3時間以内に機能的にも結合することが分かった。作製したヒト心筋組織をラット皮下に移植したところ、生着した組織の厚さは200 umを超えており、その拍動も確認できた。さらに微細藻類を共培養することで細胞障害を抑えながら厚さ400 umの立体組織を維持培養可能であることが分かった。逆に不均一にかかる遠心力を利用することで組織を目的方向に伸長させることにも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、細胞シート技術は多様な組織作製に用いられ、7つの診療科において治験・臨床研究が行われている。立体的に細胞を積み上げる技術が開発されたことで、より多くの細胞の移植が可能となる。一方細胞シート積層化で立体組織を作製する過程にかかる時間は数時間であるが細胞シートの作製には数日を要する。今回機能的に結合する移植可能な組織を、遠心力を用い細胞播種後数時間以内に作製できること、すなわち細胞を播種当日に組織移植を行える可能性を示した。さらに藻類を共培養することで厚い組織でも壊死を抑えながら培養できることを示した。これらの成果は患者QOLの向上および新たな機能を有する組織作製に貢献するものと考える。
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