研究課題/領域番号 |
18K12074
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福島 和樹 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (70623817)
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研究分担者 |
黒田 吉則 山形大学, 医学部, 助教 (00534166)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 生体親和性 / 生分解性 / 機能性材料 / バイオマテリアル / 生分解性ポリマー / 機能材料 / 水和 |
研究成果の概要 |
生体親和性と生分解性を示す高分子材料は,吸収性の人工血管やステントへの応用が期待され,我が国の死因の上位を占める血管系疾患に対する治療を革新させる可能性がある。本研究では,生体親和性および生分解性の両方に水との相互作用が重要に関与している点に着目し,生分解性を示す従来の脂肪族ポリカーボネートに比べて,より高い血液適合性を示し,また酵素を必要としない加水分解性も示す新規ポリマーの開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では水との相互作用に視点を置いて,高い生体親和性と効率的な生分解性を示す高分子の創製を目標として,戦略的に分子の化学合成を進めた結果,当初計画からの変更もあったが,その過程でこれらの材料が抱える潜在的問題であった出発物質の天然・生体分子由来物質への置き換えが達成された。生体内動態の評価は今後必要であるが、これまでの石油由来の出発物質を用いた機能性脂肪族ポリエステル・ポリカーボネートに比べて、分解生成物に対する安全リスクが低減できる可能性があり、また現在の潮流となっている「脱炭素」社会への貢献にも寄与する技術の基盤としても期待される。
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