研究課題/領域番号 |
18K12077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
澤田 晋一 京都大学, 工学研究科, 助教 (50444104)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自己組織化 / 核酸 / 刺激応答性 / ナノゲル / DDS / タンパク質 / CpG / シャペロン |
研究成果の概要 |
架橋型人工核酸であるBNAおよびLNAを部分的に置換した6mer程度のオリゴ核酸を導入した水溶性多糖(プルラン)が水中でオリゴ核酸の二重鎖形成により、100nm程度の会合体微粒子(核酸クリップナノゲル)を形成することを明らかとした。また、相補的な配列を有する二種類の蛍光分子修飾オリゴ核酸修飾プルランにおいては、ナノゲル形成に伴うFRET(蛍光共鳴エネルギー移動)が確認され、蛍光測定によりナノゲルの会合挙動を解析しえることが明らかとなった。この核酸クリップナノゲルが免疫賦活化分子として知られている20mer程度のDNAであるCpGと複合化し、細胞への送達とCpG活性を示すことも明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNAを代表とする核酸同士の結合力を利用してナノサイズの微粒子を形成させることを考えた。プルランは糖が連なった紐状の構造をしており、食品の増粘剤などに利用されている。このプルランにごく短いDNAを結合させた分子を設計、合成した。DNA鎖が短い場合その結合は非常に弱いが、DNA鎖の中に部分的に結合力を強める人工的に設計合成された核酸を加えることでナノサイズの微粒子を創り出すことに成功した。このような微粒子はほとんど報告例が無く、学術的な意義は高い。また、薬となりうる核酸を体内で運ぶための運搬体としての応用も期待できる。
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