研究課題/領域番号 |
18K12083
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
松村 一成 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (10348899)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | リン脂質 / リポソーム / 細胞膜 / 人工細胞 / 多細胞型 / 自己組織化 / ハニカム構造 / 多孔質膜 / 脂質二分子膜 / 人工脂質膜 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
ハチの巣状に配列した金属の多孔質体(ハニカム状金属フィルム)を二つの方法で作成し、それを支持体として細胞膜と同様のリン脂質膜の小胞構造(リポソーム)を生体組織のように多数配列させた多細胞型の脂質膜を作製した。作製した脂質膜が目的通りの構造と安定性を持っていることを蛍光顕微鏡で観察した。リポソームの融合現象を利用して、脂質膜への膜物質の導入手法を確立した。さらに孔内へのイオン透過現象を色素で可視化して顕微鏡で追跡した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって確立した手法によって、力学的に不安定で互いに融合しやすい脂質膜の小胞構造を規則的に配列させた多細胞型脂質膜を安定的に構築することに初めて成功した。また、その脂質膜に生体分子を導入し、その分子が機能していることも顕微鏡で観察することが可能となった。本研究の成果は人工脂質膜を用いた研究を従来の単細胞の段階から多数の細胞からなる生体組織の段階に前進させ、生命機能を人工的に模擬する技術の発展に寄与する。
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