研究課題/領域番号 |
18K12163
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 西九州大学 |
研究代表者 |
小野 博 西九州大学, 健康福祉学部, 客員教授 (10051848)
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研究分担者 |
坂田 俊文 福岡大学, 医学部, 教授 (10289530)
高橋 伸弥 福岡大学, 工学部, 准教授 (40330899)
森山 剛 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (80449032)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 補聴方式 / 音声認識 / 音声合成 / 子音の強調加工 / 異聴 / 子音音圧の増幅 / 子音部分の伸長 / 子音部分の繰り返し / 最適強調法・強調度 / 異聴と最適子音への変換 / 子音音声の聞き取り検査装置 / 単語音声の先頭子音の強調加工 / 音素のすげ替え / スマートフォン / エーアイスピーカ / 話者の発声・発話訓練 / スマホ・AIスピーカ |
研究成果の概要 |
近年、AIマイクの原理を利用し周囲騒音を大幅に軽減する補聴方式が開発され、長年のテーマであった周囲騒音の除去は完成の域に達した。しかし、この方式の補聴器を使用する難聴者から「確かに静かになったが、相変わらずことばははっきりしない」との訴えがあった。そこで、環境騒音や残響音の影響を受けないこと、近年、発展が著しく、高品質のDMM方式の合成音声が実用化されたことから、合成音声を利用した補聴方式を開発した。 この補聴方式では、入力音声を音声認識し、個別難聴者の検査結果に対応した子音の強調加工を行い、音声出力するシステムであり、単語の先頭子音の強調加工により聞き取りの大幅な改善が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢者社会の日本で高齢難聴者に補聴器が普及していない。その大きな原因は、日本人は聴覚障害者でも音に敏感で、高域周波数成分を多く含む子音を聞き取ろうと、従来の補聴器で音量を過大に大きくすると、小さな音でも聞き取れる母音までが大きく聞こえ、高齢難聴者はこの音量に耐えられず、補聴器を使わないことがわかった。 そこで、話者の話し方に依存しない合成音声を利用した上に、その子音部分を強調加工する方法で音量をおさえ、聞き取りが改善する補聴方式を開発した。この方式を取り入れた補聴器が普及することにより、高齢難聴者のコミュニンケーションが促進され日常生活が豊かになることが期待され、その社会的意義は大きい。
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