研究課題/領域番号 |
18K12194
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
和泉 悠 南山大学, 人文学部, 准教授 (10769649)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 言語哲学 / 意味論 / 語用論 / ヘイト・スピーチ / 倫理学 / 排外主義 / 認識論 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、ヘイト・スピーチを中心とする、市民社会において不信と断絶を生む言語活動を、言語哲学とその関連分野の研究手法を用いて分析し、理解を与えることである。最初に、差別的語彙や特徴的な構文など、表現そのものの分析を進めた。得られた知見の一つは、そうした表現は、話者が意識的に把握できない、社会的含意をともなう複雑な意味内容持っているということである。その後、オンライン上も含め、そうした表現が実際に使用される場面を検討した。特に、SNS上での有害な投稿を吟味し、それらを自動的に検出するような技術の可能性を探った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SNSなどを通じて、数多くの人間が表現活動を行う。そのため、どのような表現が市民社会において有害なのか、そしてそれらはどうして有害なのか、ということを明らかにする必要がある。この研究を通じて、具体的な表現を分析し、それらがどのような内容を持っており、どのように使用された際有害になるのか、ということを一定程度明らかにした。また、そうした有害な言説を、AIを用いて自動的に検出する技術を作るための準備を実際に行い、どのような課題があるのかを特定した。
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