研究課題/領域番号 |
18K12205
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
GAITANIDIS IOA 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 准教授 (90715856)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | スピリチュアリティ / 「霊感商法」 / 消費問題 / 宗教と消費 / 消費の道徳性 / 架空請求 / 消費者問題 / 判例 / 裁判 / 占い / 霊能 / スピリチュアル / 誠実さ / クレーム / 宗教 / 資本主義の倫理 / 言説分析 / 「消費詐欺」論 / ブログ記事の分析 / 異端論 / 代替性 / メディア / カルト論 / セラピー / ニューエイジ / シャーマニズム |
研究成果の概要 |
この研究は、かつて「ハマっていた」と主張する人々からのスピリチュアリティへの批判を理解することを目的とした。研究期間の前半では、「脱スピ」論者の504件のブログ記事を分析した結果、彼らの批判はスピリチュアリティそのものではなく、「スピリチュアル」とされていた取引の道徳性を対象としていることが分かった。そこで、研究期間の後半では、306件の判例(1980年~2020年)を通して、「スピリチュアル」サービスに関連する消費者問題の類型を検討することにした。その結果、近年の架空請求問題の高まりと、いわゆる「霊感商法」をめぐる消費者問題の増加との間に、構造的・道徳的な共通性があるとの指摘ができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「宗教と消費」のことについて、「と」抜きで語るにはどうしたらいいのだろうか。言い換えれば、今までの宗教研究の中で、この組み合わせが並置的に(「宗教と消費」)あるいは相互還元的に(「宗教的消費」、「消費的宗教」)しか語られることがなかったが、今回の研究で分かったのは、近年の「宗教っぽい」サービスをめぐるクレームが「宗教と消費」の新たな語り方を可能としている。脱スピ論者が訴えてきた問題は、架空請求が一般的な消費者被害となっている現代社会が理想とする道徳的消費像を反映している。そこで「架空」の中身を定義し、その合法的範囲を確定しようとしている市場や宗教には共通的意図があるのではないと議論できる。
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